こんな僕に。

ぐるぐる回る頭の中。
絡まった糸をほどこうとしたら、
余計に絡まってしまう。
何が何だかわからない。

ぐるぐる‥ぐるぐる‥

誰か知らんオッサンが来て、
あなたの築き上げた地位を奪って行きましたよ。
初対面にも関わらず、あのオッサンは態度がでかい。
あの人は私の笑顔も何も褒めてはくれないでしょう。
あんな人の下について行くのは嫌ですよ。

あなたにしかあの役職はつとまりません。
なのに、どうして。

別に、いなくなった理由を聞いてあなたを責めようとは思いません。
だけどやっぱり、納得できませんよね。
そんな変な所で格好つけなくても、
僕たちはあなたを裏切ったりはしません。

苦しかったのか、つらかったのか、それとも家の事情なのか。
一昨日、僕の話を聞いて楽しそうに笑ってたじゃないですか。

合宿の終わりに、僕があなたの体を心配して
「大丈夫なのか」と何度も声をかけていました。
その時に「お前いいヤツやなぁ」と言ったあなたの気持ちは、
やっぱり今日の事のほうを向いていたのでしょうか。
今やっとその言葉に込められた意味がわかった気がします

3月に、志望校に合格した喜びを伝えたかったのに。

「もうあなたたちの前に現れることはないと思います」

あのオッサンはそう言いました。
嘘ですよね？
また僕が噛んだことについてツッコみを入れてくれますよね？

「模試の点数が悪かったら殴る」とあなたは僕に言いました。
まだ殴られてませんよ、早く戻ってきてください。

やっと勉強の楽しさがわかってきたのに。
ちょっと難しい問題も解けるようになりましたよ。
それも全部、あなたのおかげです。

ドッキリ大成功じゃあるまいし、
そんなユーモアのセンスなら、捨ててしまえばいい。
僕はあなたを信じています。

ぐるぐる‥ぐるぐる‥